2024年6月25日にものづくり補助金18次締切の採択結果が発表されました。
結果は以下の通りでした。
省力化枠 | 通常類型 | 成長分野進出類型 | グローバル枠 | 合計 | |
申請者数 | 599 | 3591 | 1424 | 163 | 5777 |
採択者数 | 204 | 1384 | 443 | 39 | 2070 |
34.1% | 38.5% | 31.1% | 23.9% | 35.8% |
全体の採択率は「35.8%」
枠によって採択されやすいといったものもありませんでした。
つまり全体的に通りにくかった、と感じられる結果となりました。
ものづくり補助金が常時行われ始めた1次締切からの採択数・採択率の推移を見ると以下のようになっています。
今回、今年度最後のものづくり補助金の公募であることが告知されていましたので、申請数は増加いたしました。
一方で、採択数は大きく減少したため採択率も低い結果となりました。
採択率はここしばらく50%前後で推移していましたが、今回35.8%まで落ちました。
採択率が50%前後の場合、テーマ的に少し厳しい内容でも書きっぷりによって採択に持っていける可能性は高くなるのですが、採択率が30%代になるとそもそもテーマ的に厳しい場合、結果も厳しくなってしまいます。
採択された事業者のテーマを見ると以下のような傾向が見受けられます。
- 「加工」「製造」「生産」をするための設備投資が中心
- システム導入によって「DX化」を目指すテーマが多い
- AI活用をテーマにしている企業も比較的多く採択されている
- 省力化枠ができたことで、通常枠を使って生産性向上や業務改善をテーマにしたものは採択されにくくなった
以上を踏まえると、今後ものづくり補助金を検討する際は、以下のようなテーマにできないかまず考えてみると採択されやすくなるかと思います。
導入する設備は「加工」「製造」「生産」に関する設備にする。
生産性向上が業務効率化改善の場合は、省力化枠で申請できる内容にする。
システム導入の場合は、DX化を目指すものやAIなど最先端技術を活用したものにする。
ものづくり補助金は今年度については終了と事務局から発表されています。
そのため、今後の公募があるとすると次年度以降となります。
実施の有無については、今年の後半にかけて令和6年度補正予算の中で検討されますので、今後は補正予算の動向を確認ください。
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