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動物病院に小規模事業者持続化補助金が向く場合

~ 動物病院の医療機器導入やシステム構築のための補助金をお考えの獣医師の方へ ~

 

小規模事業者持続化補助金とは?

補助金額 最大250万円(※1) 補助率3/4補助されるケースも!(※2)

小規模事業者が直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃金引上げ、インボイス導入等)等に対応するため、経営計画を作成し、それらに基づいて行う販路開拓の取組み等の経費の一部を補助するものです。

※1  賃金引上げ枠、創業枠等 200万円 インボイス特例対象事業者は、この金額に 50 万円の上乗せ

※2 基本的には補助率は2/3です。賃金引上げ枠のうち赤字事業者は3/4となります。

 

小規模事業者持続化補助金の要件

動物病院の場合は、常時使用する従業員の数が、5人以下である必要があります。

また、医師は対象外となっていますが、獣医師は対象内であり、多くの動物病院様が採択されています。

その他要件として、「資本金が5億円以上の法人に保有されていなこと」「課税所得の年平均額15億円を超えていないこと」等となっています。

 

動物病院に小規模事業者持続化補助金が向く場合

① 投資金額が375万円以下である

小規模事業者持続化補助金の補助金額は以下です。

補助上限:[通常枠] 50万円
[賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠] 200万円
※インボイス特例対象事業者は、上記金額に 50 万円の上乗せ
〇補 助 率:2/3(賃金引上げ枠のうち赤字事業者は3/4)

よって、補助金満額250万円であるとした場合の投資額は375万円(税抜)となります。比較的少額(375万円以下)の投資の場合は、まずは小規模事業者持続化補助金を第一選択肢として最初に検討すべきです。

 

② 煩雑過ぎる手続きは避けたい。補助金は早く入金して欲しい。

投資額が375万円を超える場合であっても、他の補助金(ものづくり補助金等)に比較し、手続きが比較的簡易なので、小規模事業者持続化補助金を利用した方がよいという判断もあり得ます。

ものづくり補助金(事業再構築補助金)のプロセス

補助金申請 ⇒ 採択 ⇒ 交付申請~交付決定 ⇒ 実績報告書 ⇒ 以上の承認を経て補助金の入金

小規模事業者持続化補助金のプロセス

補助金申請 ⇒ 採択(=交付決定) ⇒ 実績報告書 ⇒ 以上の承認を経て補助金の入金

採択後の最大の難関が交付申請から交付決定に至るまでの手続きですが、小規模事業者持続化補助金にはこのプロセスが必要ありません。補助金入金までの手間が少なく時間が短いので、金額の多少の差異よりも入金時期を気にされる場合には向いています

 

③ 販路開拓にも補助金を使いたい

補助対象は下記となります。

対象経費:機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談会等を含む)、旅費、新商品開発費、資料購入費、雑役務費、借料、設備処分費、委託・外注費

 

ものづくり補助金には、広報費やウェブサイト関連費等、販路開拓に係る経費を入れることはできませんが、小規模事業者持続化補助金では入れることができます。例えば、動物病院の採択事例で下記があります。

★ 駅広告による販路の拡大と新しい機器による業務の効率化を図る

★ 往診専門動物病院わんにゃん保健室の認知度強化事業

このように販路拡大を目指す取り組みにも使うことができるのが、ものづくり補助金にはない、小規模事業者持続化補助金の特徴と言えましょう。

 

コムラッドファームジャパン株式会社は、動物病院に特化したコンサルタントがフルサポートを行っている認定経営革新等支援機関です。

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この記事を書いた人

平阪 靖規

平阪 靖規

2012年4月に「中小企業診断士」登録。2013年04月の独立後より補助金を始めとする中小企業施策の支援に従事。中小企業施策を企画する行政と利用する中小企業・小規模事業者の橋渡し役としての任務を全うすることに力を注いでいる。株式会社コムラッドファームジャパン 代表取締役。

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