第13次ものづくり補助金が12月22日に締め切られました。次の第14次からは予算が変わり令和4年度第2次補正予算で実施されます。それに伴いいくつか制度の拡充がありましたのでお伝えします。
14次から加わることとして、主に①大幅賃上げへの上乗せ支援、②グリーン枠の拡充、③海外展開支援の強化の3項目です。
①大幅な賃上げについては、回復型賃上げ・雇用拡大枠を除き、大幅な賃上げに取り組む事業者については、従業員数に応じて補助上限を100万円、250万円、1,000万円の引き上げがされます。その要件として、事業計画において、補助事業期間終了後3~5年で「①給与支給総額年平均6%増加かつ②事業場内最低賃金を年額45円以上引上げ」を満たし、賃上げに係る計画書を提出することが求められます。
②グリーン枠の拡充に関しては、温室効果ガスの排出削減に資する取り組みの段階に応じ、申請類型が3段階(エントリー・スタンダード・アドバンス)で設けられ、メリハリのきいた補助上限額が設定されています。
③海外展開支援の強化については、グローバル展開型をグローバル市場開拓枠に改め、支援内容が拡充されます。具体的には補助下限額を1,000万円から100万円に引き下げるとともに、海外市場開拓(JAPANブランド)類型に限り、「広告宣伝・販売促進費」が対象経費として加わります。国がいかに中小企業の海外展開に力を入れているのかが分かるのではないでしょうか。
第14次ものづくり補助金の公募開始は来年1月中旬予定です。国から公募開始の発表がありましたら、またこのブログでお知らせします。
尚、今回の14次ではなく次年度以降の予算から「認定機器・システム導入型」という申請枠も設けられるそうです。