補助金を活用したいけれども、「補助金で何ができるのか?」「補助金をどのように活用すれば良いか?」よく分からない事業者の方も多いと思います。
今回は、「建設業」の方にフォーカスを充てて、補助金の活用例について解説していきます。補助金活用の糸口になれば幸いです。
建設業で使える補助金とは?
補助金といっても、種類は数多くあります。それぞれの補助金ごとに目的があり、主に事業者様の経営課題を解決することが求められます。
建設業の方が主に利用される補助金はこの2つになります。
①ものづくり補助金
②事業再構築補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援するものです。
事業再構築補助金は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するために、新市場進出(新分野展開、業態転換)、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を目指す、一定の要件を満たす企業・団体などの新たな挑戦を支援する補助金です。
「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」共に採択結果から「採択になったテーマ」を調べることが可能です。今回から、建設業において採択になったテーマを紹介していきます。
建設業で活用できる補助金テーマ「ICT建機」
「ICT建機」はものづくり補助金で良くテーマとして取り上げられています。
建設業全般において人手不足や高齢化が進んでおり、悩まれている事業者の方も多いと思います。また、資材価格高騰が進む中で生産性向上は待ったなしの課題となっています。
ICT建機は、このような建設業における課題解決を目的で導入される企業が多いです。
ICT建機導入による主な効果は下記の通りです。
・オペレーターの習熟度に関わらず、操作が可能
・高い作業効率の実現、生産性の向上による工期短縮
・作業時間短縮により残業代などのコスト削減
・作業の正確性が格段に向上し、手戻りなどが発生しにくい
このように、大幅な生産性向上が図れ、Q(品質)C(コスト)D(納期)削減につなげることが可能になります。
(2)事業再構築補助金においては、ICT建機導入の事例が数多くあります。
事業再構築補助金では、下記の事項がポイントとなります。
①新たな製品サービスを提供しているか?
②新たな市場・顧客層へのサービス提供をしているか?
これから既存事業の延長と取られると、採択可能性は低くなってしまいます。
事業再構築補助金の採択事例から下記のようなテーマが取り上げられています。
「3D設計とICT建機導入による生産性向上、国直轄工事への事業拡大」
「ICT建機を使用した新たなる建設発生土リサイクル事業」
「ICT建機を導入し河川工事およびICT測量・設計サービス提供事業を開始する」
事業再構築補助金事務局においても「事業再構築補助金~虎の巻~」として、事業再構築補助金において建設業で取り上げられたテーマをまとめています。
事業再構築補助金を検討されている事業者の方は参考にして下さい。
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