補助金を活用したいけれども、「補助金で何ができるのか?」「補助金をどのように活用すれば良いか?」よく分からない事業者の方も多いと思います。
今回は、「建設業」の方にフォーカスを充てて、補助金の活用例について解説していきます。補助金活用の糸口になれば幸いです。
建設業で使える補助金とは?
補助金といっても、種類は数多くあります。それぞれの補助金ごとに目的があり、主に事業者様の経営課題を解決することが求められます。
建設業の方が主に利用される補助金はこの2つになります。
①ものづくり補助金
②事業再構築補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援するものです。
事業再構築補助金は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の経済社会の変化に対応するために、新市場進出(新分野展開、業態転換)、事業・業種転換、事業再編、国内回帰又はこれらの取組を目指す、一定の要件を満たす企業・団体などの新たな挑戦を支援する補助金です。
「ものづくり補助金」「事業再構築補助金」共に採択結果から「採択になったテーマ」を調べることが可能です。今回から、建設業において採択になったテーマを紹介していきます。
建設業で活用できる補助金テーマ「3Dレーザー測量」
建設業の測量調査においては、従来複数の人が手作業で測量することが一般的でした。また、高所や崖地などの測量においては、安全性が問われる場面もあります。
このような背景もあり、建設業の測量調査においては3Dレーザー測量が導入されています。
3Dレーザー測量は、高精度の三次元測定データを収集するためにレーザー技術を使用する測量方法です。3Dレーザー測量の基本的な原理は、レーザースキャナーと呼ばれる装置が対象物体に向けてレーザー光を放射し、その光が物体の表面に当たり反射される時間を測定することです。
複数の位置から異なる方向にレーザースキャンを行うことで、物体の表面の点の位置情報が収集され、これらの点データから三次元の形状モデルを生成することができます。
3Dレーザー測量導入による主な効果は下記の通りです。
・誤差を最小限に抑え、高精度な測定が可能
・迅速にデータ収集が可能になり高い作業効率の実現
・作業時間短縮により残業代などのコスト削減
・人間が危険な環境での測量を行なう必要がなく、安全性が向上する
このように、大幅な生産性向上が図れ、Q(品質)C(コスト)D(納期)削減につなげることが可能になります。
ものづくり補助金を中心に「3Dレーザー測量」に関するテーマが多いです。
(2)事業再構築補助金においては、3Dレーザー測量を導入する事例が多いです。
事業再構築補助金では、下記の事項がポイントとなります。
①新たな製品サービスを提供しているか?
②新たな市場・顧客層へのサービス提供をしているか?
これから既存事業の延長と取られると、採択可能性は低くなってしまいます。
事業再構築補助金の採択事例から「3D測量機材導入により業務を効率化し安全化・精密化と収益改善」のようなテーマが採択になっています。
事業再構築補助金事務局においても「事業再構築補助金~虎の巻~」として、事業再構築補助金において建設業で取り上げられたテーマをまとめています。
事業再構築補助金を検討されている事業者の方は参考にして下さい。
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