円安と物価高騰の影響が続く中、政府は物価上昇を超える賃上げの実現を目指すとしています。ものづくり補助金においても、中小企業の賃上げを応援する特別枠を設定するなど、”成長の果実を、従業員に分配し、未来への投資である賃上げが原動力となって、更なる成長につながる”好循環を実現するための取り組みが進められています。
賃上げを検討している事業者の方を後押しする「ものづくり補助金」について解説していきます。
ものづくり補助金とは?
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援するものです。
大幅賃上げで最大1000万円上乗せの特例措置
2023年1月11日に発表された14次公募からは、新たに「大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例」が設けられ、補助額が上乗せされます。
ものづくり補助金総合サイト『【令和4年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の概要】』
大幅な賃上げに取り組む事業者について、従業員数に応じて補助上限額が引き上げられます(回復型賃上げ・雇用拡大枠、各申請枠の補助金額の上限額に達しない場合、再生事業者である場合、常勤従業員がいない場合には活用不可)。応募時に、下記1、2の達成に向けた具体的かつ詳細な事業計画の提出が求められます。
- 給与支給総額を年率平均1.5%以上増加に加え、更に年率平均4.5%以上(合計で年率平均6%以上)増加とすること
- 地域別最低賃金+30円以上の水準とすることに加え、補助事業を実施する事業場内の最低賃金を毎年、年額+45円以上増額すること
ものづくり補助金総合サイト『【令和4年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金の概要】』
この大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例は、大幅賃金引き上げの条件を満たさない場合や常時使用する従業員がいなくなった場合には、補助上限引き上げ分について補助金の返還が求められてしまいます。
設備導入後に、補助金を返還しなければならなくなるという事態を避けるために、しっかりとした事業計画を定めて申請準備をしましょう。
<事業再構築補助金>
賃上げする事業者向け補助金:事業再構築補助金 最低賃金枠①「最低賃金枠の概要とは?」
賃上げする事業者向け補助金:事業再構築補助金 最低賃金枠②「最低賃金枠のメリットとはとは?」
賃上げする事業者向け補助金:事業再構築補助金大規模賃金引上げ枠「大規模賃金引上げ枠の概要とは?」
賃上げする事業者向け補助金:事業再構築補助金 「賃上げしない場合はどうなるの?」
<小規模事業者持続化補助金>
賃上げする事業者向け補助金:賃金引上げ枠①「賃金引上げ枠の概要」
賃上げする事業者向け補助金:賃金引上げ枠②「赤字事業者でも使えるの?」
賃上げする事業者向け補助金:賃金引上げ枠③「いくら賃上げすればよいの?」
賃上げする事業者向け補助金:賃金引上げ枠④「賃上げしない場合はどうなるの?」
<ものづくり補助金>
賃上げする事業者向け補助金:ものづくり補助金「ものづくり補助金の概要とは?」
賃上げする事業者向け補助金:ものづくり補助金「どれくらい賃上げすれば有利になるの?」
賃上げする事業者向け補助金:ものづくり補助金「大幅賃上げに係る補助上限額引上の特例が新設されました」
賃上げする事業者向け補助金:ものづくり補助金「回復型賃上げ・雇用拡大枠の概要とは?」
賃上げする事業者向け補助金:ものづくり補助金「賃上げしない場合はどうなるの?」
<IT補助金>
賃上げする事業者向け補助金:IT補助金「通常枠の賃上要件とは?」
賃上げする事業者向け圃場金:IT補助金「デジタル化基盤導入枠の賃上要件とは?」
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